皮から革へ -墨田区で大人の革工場見学-【5月27日】 [命を考える]

私が会員になっているエコツーリズムセンター(以下エコセン)では
2008年からMATAGIプロジェクトという獣害駆除されたシカとイノシシの獣皮を利用した
新たな産地資源化(産地オリジナルの靴やバッグ、財布等の製品作りやワークショップ開催等)の
支援を行っています

活動は知っていましたが、実際にシカやイノシシの皮をなめしている工場を見学できるということで
今回、東京・墨田区の山口産業さんに連れて行ってもらいました

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共同代表の森さんとスタッフの瀧野さん

瀧野さんはなんと尾瀬高校出身とのことで
こんなところで尾瀬とご縁のある方に出会えるなんて!!


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荒川の土手を歩きながら、墨田区をちょっとお散歩

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工場の外壁を革のトランクの形にデコレート

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山口産業株式会社の専務取締役の山口明宏さん
今回の案内をしてくださいます

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皮の脂をそぎ取る《はせん》という刀
日本にはあと3本しかないという貴重な道具

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駆除されたシカとイノシシの塩漬けにされた皮

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毛を融かし、脂をそぎ落とし、なめしているところ

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手前がシカ、奥がイノシシの革

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1938年創業の山口産業さんの主な革は豚
ピッグスキンが吊るされて1枚ずつ自然乾燥されています


MATAGIプロジェクトの支援の内容は
食肉加工所の有無、産地内での獣皮活用の意識共有など、
産地ごとにプロジェクトの進め方や問題が異なるため、
事務局である山口さんたちの適切で効果的な事業とするためのアドバイスが受けられます

流れは以下の通りです

 ステップ1:まずは試しに1枚の「皮」を「革」にしてみましょう
 ステップ2:個別相談・説明を行います。
        産地の現状や今後の展開などお気軽にご相談ください
 ステップ3:いよいよ本格的にスタートです。
        20色から選んでお好みの色に染めることができます
 ステップ4:製品化を進めて展示会に出したりクラフト教室を開いたり・・・
        新しい産地資源を広めていきます

  *試作時なめし加工費は1万円。本支援開始後は、なめし加工費用は1枚5千円で
    毎回1枚から受け付けます。

とのことで、ほとんどただ同然で加工してくださるそうなのです\(◎o◎)/!


詳しくは《革のまち すみだ会》のホームページをご覧ください

尾瀬のシカもただ殺してしまうだけでなく、
命をちゃんと役立ててあげて、しかも尾瀬の地域産業として活用できたらと思います

う~ん、皮剥ぎの講習も受けなくては!!!


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クラフト体験もありました♪

この革は北海道で駆除されたエゾシカだそうです

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思ったよりとても柔らかくて、いつまでも触っていたい感触です
小さな印鑑ケースができました



獣害駆除のいろいろな取り組みはまだまだ始まったばかりだと思いますが、
活用できるものはどんどん取り入れていきたいですね!


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